「静岡 ホームページ制作」で検索すると、5万円と書いてある記事と、300万円と書いてある記事が並んで出てきます。
どちらも嘘ではありません。
ただ、これでは自分がいくら用意すればいいのか判断できません。
なぜここまで幅が出るのか。
価格帯ごとに何が違って、制作費以外に毎月いくらかかるのか。
依頼先を決める前に知っておきたいことをまとめました。
私は本業でWeb制作会社のディレクションをしています。
見積もりを出す側、値段を決める側にいた人間です。
なので、この記事では「どう見えるか」ではなく「中で何が起きているか」を書きます。
静岡の相場は5万円から300万円まで幅がある
静岡の制作会社が公開している料金表を見ると、価格はおおむね次のように分かれています。
| 価格帯 | 作り方 | 制作期間の目安 |
|---|---|---|
| 5〜10万円 | 無料ツール・テンプレート | 1〜2週間 |
| 10〜30万円 | テンプレートを調整 | 2〜3週間 |
| 30〜80万円 | WordPressのテンプレートを使って構築 | 1〜1.5か月 |
| 80〜180万円 | WordPressをカスタマイズ | 1〜2か月 |
| 180〜280万円 | ゼロから設計(フルオーダー) | 1.5〜2.5か月 |
| 300万円〜 | ゼロから設計(大規模) | 2〜4か月 |
目的別に見ても同じような幅になります。
テンプレート型の小規模なサイトが5万〜50万円。
会社案内としてのコーポレートサイトが50万〜150万円。
集客を目的にしたサイトやオウンドメディアが100万〜300万円。
ネットショップや大規模サイトになると200万円以上です。
同じ「ホームページ」という言葉で呼ばれていても、中身がまったく別のものだと考えたほうが近いです。
価格帯ごとに何が違うのか
差が出ているのは、主に作り方です。
5万〜30万円の帯は、既にあるデザインに文章と写真を差し替えて公開します。
デザインを一から考える工程がないぶん、安くて早い。
1〜3ページ程度の小さなサイトなら、この帯で十分成り立ちます。
30万〜180万円の帯は、WordPressを使って作り込みます。
テンプレートをベースにしつつ配色やレイアウトを調整したり、業種に合わせた機能を足したりします。
ページ数が増えたり、予約や問い合わせの仕組みを入れたりすると、この帯に入ってきます。
180万円以上の帯は、ゼロから設計します。
どんな人に何を伝えるかという情報設計から始めて、デザインも独自に起こします。
制作期間も2〜4か月と長くなります。
つまり価格の差は、デザインをどこまで独自に作るかとページ数・機能の量でほぼ決まります。
「高いほうが良いサイト」ではなく、「かけた工数の分だけ高い」という関係です。
具体的にどこで金額が動くのかを挙げておきます。
ページ数が一番わかりやすい要素です。
トップページだけなら1ページ、そこに「サービス内容」「会社案内」「お問い合わせ」を足すと4ページ。
1ページ増えるごとに、構成を考えて、文章を用意して、デザインを当てて、スマホでの見え方を確認する作業が発生します。
写真と文章を誰が用意するかでも変わります。
すでに素材が揃っているなら、それを配置するだけです。
「何を書けばいいか分からない」という状態から始めると、聞き取りをして原稿を書き起こす工程が加わります。
機能は金額が跳ねやすいところです。
問い合わせフォームは多くの場合は基本料金に含まれますが、予約システム、会員登録、ネット販売のように、お金や個人情報を扱う仕組みが入ると別の話になります。
公開後に自分で更新するかも見積もりに響きます。
更新の必要がなければ静的なページで十分ですが、お知らせやブログを自分で書きたいなら、管理画面から編集できる作りにする必要があります。
見積もりを比べるときは、この4つが同じ条件になっているかを確認してください。
片方が3ページ・素材支給、もう片方が8ページ・原稿作成込みなら、金額が倍違っても不思議ではありません。
依頼先で相場は変わる
同じ規模のサイトでも、どこに頼むかで金額が変わります。
| 依頼先 | 初期費用の目安 | 月額の目安 |
|---|---|---|
| 制作会社 | 50万〜300万円 | 1万〜5万円 |
| フリーランス | 10万〜50万円 | 0〜2万円 |
| 自分で作る | 0〜10万円 | 1,000円〜2万円 |
全国の相場で見ると、フリーランスに1〜5ページの小規模なサイトを頼んだ場合は5万〜15万円という数字も出ています。
制作会社は、企画から公開後の運用まで体制が整っています。
複数人で分担するので、大規模なサイトや特殊な機能にも対応できます。
そのぶん費用は高くなり、公開まで1〜3か月かかります。
フリーランスは、制作会社より費用を抑えられます。
窓口が一人なので話が早く、細かい要望も直接伝わります。
ただし当たり外れは大きいです。
私自身がフリーランスとしてこの記事を書いているので身内に厳しいことを言いますが、途中で連絡が途絶えるという話は実際に聞きます。
一人でやっている以上、体調を崩せば止まります。
そこは会社に頼むのとは違うリスクです。
見極めるなら、これまでに作ったサイトを見せてもらうのと、返信の速さを最初のやり取りで見ておくことです。
自分で作るという選択肢もあります。
初期費用はほぼゼロで済みます。
ただ、ここは正直に書いておきます。
自作の場合、プラグインの競合やアップデート、セキュリティ対応の学習に月20〜40時間かかるという調査があります。
その時間を自分の時給で換算すると、制作会社に頼むより高くついてしまうことがあります。
それでも、次のような場合は自分で作ってよいと思います。
- ページが1〜2枚で、更新もほとんどしない
- 事業を始めたばかりで、まず存在を示すページがあればいい
- パソコンの操作に慣れていて、調べながら進めるのが苦にならない
逆に、問い合わせを増やしたい、業種に合った見せ方をしたい、公開後も更新を続けたい。
このあたりが目的になるなら、誰かに頼んだほうが結果的に早いです。
制作費以外に毎月かかるお金
見落としやすいのがここです。
ホームページは作って終わりではなく、置いておくための費用がかかり続けます。
サーバー代とドメイン代が月に数千円。
これはどこに頼んでも必要で、自分名義で契約すれば月1,000円ほどから始められます。
保守・運用費は依頼先によって幅があります。
制作会社なら月1万〜5万円、フリーランスなら月0〜2万円が目安です。
SEO対策やWeb運用のコンサルティングまで含めると、月10万円からという水準になります。
ここで問題になるのは、「保守」という言葉の中身が会社によって違うことです。
同じ言葉なのに、指しているものが揃っていません。
同じ月2万円でも、内容はこれくらい振れます。
- WordPressやプラグインの更新作業
- 定期的なバックアップ
- 表示がおかしくなったときの対応
- 文章や写真の差し替え(月◯回まで、といった上限つき)
- アクセス数の報告
- ブログ記事の作成代行
上の3つだけで月2万円のところもあれば、下まで全部含めて月2万円のところもあります。
金額だけを並べても比べられないので、何が含まれていて、何が別料金なのかを一覧で出してもらってください。
「文章の差し替えは月2回まで、それ以上は都度見積もり」のように、回数の上限が決まっていることも多いです。
更新が多くなりそうなら、そこも確認しておくと後で揉めません。
ここで確認しておきたいのが、保守契約が必須なのか任意なのかです。
制作費が安くても保守契約が必須で、月2万円を3年払えば72万円になります。
逆に制作費が高くても保守が任意なら、総額は逆転することがあります。
見積もりをもらったら、制作費だけでなく「3年でいくらになるか」を計算してみてください。
失敗しないために確認する5つのこと
静岡で制作会社を比較している記事では、失敗のパターンとして次の3つが挙げられていました。
営業担当と制作担当が別で、聞いていた話と出てきたものが違う。
公開したあと運用が続かず、更新されないまま放置される。
安さだけで選んで、結局は成果につながらない。
これらを避けるために、契約前に確認しておきたいことを5つに整理しました。
1. 自分と同じ業種・目的の実績があるか
飲食店のサイトと、採用のためのサイトでは作り方が違います。
近い実績を見せてもらうのが確実です。
静岡の飲食店31店のサイトを調べたときも、同じ業種のなかで中身の差はかなり開いていました。
2. 見積もりの内訳が出ているか
「ホームページ制作一式」だけの見積もりは、あとから追加費用が出やすい形です。
何が含まれていて、何が別料金なのかを最初に確認します。
別料金になりやすいのは、たとえば次のようなものです。
- 写真の撮影、素材写真の購入
- ロゴの制作
- 原稿の作成(聞き取りをして文章を書き起こす作業)
- ページの追加
- 公開後の修正(何回目から有料になるか)
このあたりが見積もりに書かれていない場合、「含まれている」のか「そもそも想定されていない」のかが分かりません。
聞けば答えてもらえるので、契約前に一度確認しておくのが確実です。
見積もりを出す側にいて思うのは、「一式」で出すほうが作り手にとっては楽だということです。
項目を分けると、お客さまから「この作業は自分でやるので引いてほしい」と言われます。
分けないほうが金額を守れる。
だから内訳を出さない見積もりが世の中に多いのだと思います。
裏を返せば、聞かれて内訳を出せる相手は、金額の根拠を持っているということです。
そこは判断材料になります。
3. 誰が担当するのか
営業の人と実際に作る人が違う場合、要望が伝言ゲームになります。
公開までのやり取りを誰とするのかを聞いておくと、認識のずれが減ります。
これは私が本業でやっている役割そのものなので、内側から書きます。
会社の規模が大きくなるほど、営業・ディレクター・デザイナー・エンジニアと担当が分かれます。
分業自体は悪いことではなく、大規模なサイトはそうしないと作れません。
ただ、お客さまが「ここの色を変えたい」と言ってから、それが実際に手を動かす人に届くまでに、間に2人か3人挟まります。
そのあいだにニュアンスが削れます。
「なんとなく硬い感じにしたい」が「配色を寒色系に」に翻訳されて、出てきたものが想像と違う。
そういうことが起きます。
これを防ぐ方法は2つです。
ひとつは、実際に作る人と直接話せる体制かどうかを確認すること。
もうひとつは、言葉ではなく参考サイトの画面で伝えることです。
「このサイトのこの部分の雰囲気」と示せば、間に何人いても伝わり方のブレは小さくなります。
4. 公開したあと、どう更新するのか
自分で更新できるのか、依頼するのか。
依頼する場合はいくらかかって、何営業日で対応してもらえるのか。
自分で更新する予定なら、管理画面を触らせてもらってから決めるのをおすすめします。
「更新できます」と言われても、実際に開いてみると項目が多すぎて手が出ない、ということがあります。
公開前に一度操作を試させてもらえるかどうかを聞いてみてください。
5. 保守契約は必須か任意か
前の章のとおりです。
総額が変わるので、必ず確認してください。
なお、静岡で探すときに「近くの会社のほうが安心」と考えがちですが、比較記事では立地の近さより実績と目的の相性を優先すべきとされていました。
やり取りがオンラインで完結するなら、距離はあまり問題になりません。
予算別・どこに頼むといいか
ここまでを踏まえて、予算ごとの目安をまとめます。
〜10万円
テンプレートを使った小規模なサイト、またはフリーランスへの依頼が現実的です。
1〜3ページ程度で、まず名刺代わりのページを持ちたいという場合に合います。
この帯だと自分で作る選択肢も出てきます。
向き不向きは自分で作るか、業者に頼むかに書きました。
10万〜50万円
フリーランス、または小規模な制作会社が対象になります。
ページ数を増やしたり、業種に合わせて見せ方を調整したりできる帯です。
50万円以上
制作会社が中心になります。
戦略の設計から入ってもらったり、独自の機能を作ったりする場合はこの帯が必要です。
自分の目的がどこにあるかで、必要な帯は変わります。
「安いほうがいい」ではなく「この目的ならこの帯」という順で考えると、判断しやすくなります。
静岡市で探すか、距離を気にせず探すか
もうひとつ、予算と同じくらい迷うところがあります。
地元の会社に頼むか、場所を問わずに探すか。
静岡市や浜松市のように事業者が多い地域なら、会って話せる相手が見つかります。
店舗の写真を一緒に選びたい、担当者の顔を見てから決めたい。
そういう進め方をしたいなら、地元に頼む意味は大きいです。
一方で、打ち合わせをメールやオンラインで済ませられるなら、探す範囲を県内に絞る必要はありません。
沼津市や富士市、焼津市のように近くの選択肢が限られる地域でも、条件に合う相手を選べます。
決め手は、打ち合わせにどれだけ時間を割けるか。
平日の日中に何度も時間を取るのが難しいなら、やり取りが文字で残る相手を選んだほうが、結果的に早く終わります。
参考:マクシーンの場合
最後に、私の料金も参考として書いておきます。
価格はすべて税込です。
おまかせプランが3万〜5万円で、最短5営業日での公開です。
用意されたデザインに文章と写真を差し替える作り方で、上の表でいう一番下の帯にあたります。
配色やレイアウトを調整したい場合はセミオーダープランで10万〜20万円、2〜3週間。
ゼロから作り込む場合はフルオーダープランで30万円からになります。
公開後のサポートは任意です。
契約がなければ、私に毎月お支払いいただくものはありません。
サーバーとドメインはお客さまご自身の名義で契約していただくので、私が代わりに契約して手数料を上乗せすることもありません。
料金の詳細は料金プランにすべて出しています。
条件を選ぶと概算がその場で出るかんたん見積もりもあります。
7つの質問に答えるだけで、メールアドレスの入力は不要です。
金額を見てから、相談するかどうかを決めていただければと思います。
最後にひとつだけ。
この記事に書いた相場は2026年8月時点のもので、来年には変わっている可能性があります。
制作の道具も価格も動いている最中なので、数字は目安として見てください。
判断の軸のほう、つまり「何にお金がかかっているのか」「毎月いくら出ていくのか」を確認する習慣は、たぶんしばらく変わりません。



