ホームページを自分で作るか、業者に頼むか

ホームページは、今なら自分でも作れます。
無料で使えるサービスがいくつもあって、写真を入れて文章を打てば、その日のうちに公開までいけます。

だから迷います。
自分で作れるものに、お金を払う意味があるのか。

制作を仕事にしている立場から書くので、当然ひいき目は入ります。
それでも「自分で作ったほうがいいですよ」とお伝えすることは実際にあるので、その線引きを書きます。

自分で作るとき、本当にかかるのは時間

まずお金の話から。
無料で始められるサービスは多いのですが、無料プランのままだと、たいてい2つの制限が残ります。

1つは、独自ドメインが使えないこと。

`example.com` のような自分の住所ではなく、サービス名が混じった長いURLになります。
名刺やチラシに刷るには少し落ち着きません。

もう1つは、サービス側の広告が出ること。

自分のサイトに他社の宣伝が乗ります。

この2つを外すには有料プランが必要です。

金額は各社でよく変わるので、検討中のサービスの公式ページで確認してください。

ただ、実際にやってみると分かるのですが、費用より重いのは時間のほうです。

何を載せるか決めて、文章を書いて、写真を用意して、スマホでも崩れないか確かめる。
ここは誰が作っても発生します。

自分で作る場合は、これを本業の合間にやることになります。

自分で作っていいケース

こういう場合は、無理に頼まなくていいと思います。

とりあえず「ある」ことが大事な場合

取引先に「サイトありますか」と聞かれたときに出せればいい。
名刺代わりです。

これは自分で作るので十分足ります。

更新が多くて、自分で回したい場合

日々のお知らせ、入荷情報、空き状況。
こういうものを毎日いじるなら、自分の手で触れる状態にしておいたほうが速いです。

今は予算を別のところに使いたい場合

開業直後で、内装や仕入れにお金を回したい時期はあります。

サイトは後から作り直せます。
先に事業を回すほうが健全です。

作ること自体が苦にならない場合

これは相性の問題で、触っていて楽しい人は普通に完成させます。

頼んだほうがいいケース

逆に、こちらに当てはまるなら、外に出したほうが結果的に安く済むことが多いです。

サイトに「問い合わせを取ってくること」を期待している場合

ここが一番の分かれ目です。
見た目を整えることと、問い合わせにつなげることは別の作業です。

どの順番で何を見せるか、どこにボタンを置くか、何を書けば不安が消えるか。
作り慣れていないと、ここは経験でしか埋まりません。

本業の時間を削れない場合

サイト作りに使った週末は戻ってきません。
その時間で本業を回したほうが、金額として上回るなら頼む理由になります。

信用が先に見られる業種の場合

士業、医療、建設、教室。

「この人に任せて大丈夫か」を先に確かめられる仕事は、サイトの作りがそのまま印象になります。

なお、更新頻度が低いお仕事なら、自分で編集できることの価値もそのぶん下がります。
数年は触らない前提なら、最初にきちんと作っておくほうが向いています。

自分で作ったサイトで、実際によく起きていること

ここからは制作側から見た話です。
改修や引き継ぎでサイトをお預かりすると、繰り返し見つかるものがあります。

自分で作られたものに限った話ではありません。
業者が作ったサイトでも普通に見つかります。

共通しているのは、どれも「見た目はできている」のに起きていることです。

スマホで崩れている

パソコンで作ってパソコンで確認すると気づけません。
文字が画面からはみ出していたり、ボタンが指で押せない大きさになっていたりします。

いま、見に来る人の多くはスマホです。

問い合わせのメールが届いていない

フォームは設置してあって、送信すると「ありがとうございました」も出る。
でも通知メールがどこにも届いていない、という状態です。

送信テストを自分宛にやっていないと気づけません。

SNSに貼っても画像が出ない

URLをLINEやXに貼ったとき、本来は画像とタイトルのカードが出ます。
これが出ず、味気ないリンクだけになっているサイトはかなり多いです。

設定の書き方が少し違うだけで起きます。

写真が重くて表示が遅い

スマホで撮った写真をそのまま載せると、1枚で数MBあります。
ある改修でお預かりしたページは、使っている画像の合計が2.1MBありました。

これをWebPという形式に変換したら390KBになりました。
見た目は変わっていません。

回線が細い場所では、この差がそのまま「開く前に閉じられるかどうか」になります。

見出しが「見た目だけ」の見出しになっている

文字を大きく太くすれば、人間の目には見出しに見えます。

ただ検索エンジンから見ると、ただの本文です。

ページの構造が伝わらないので、検索結果に出にくくなります。

作れたことと、ちゃんと動いていることは別なんだ、という話です。

途中まで自分で作ったものは引き継げるか

よくいただく質問なので書いておきます。

引き継げる場合

文章と写真が揃っていて、構成もある程度決まっているなら、それはそのまま資産です。
作り直すのは器のほうだけで済むので、費用も期間も短くなります。

作り直したほうが早い場合

サービス独自の作りに深く乗っている場合は、中身を取り出すこと自体に手間がかかります。
その手間が新しく作るより大きくなるなら、正直に「作り直しましょう」とお伝えします。

どちらになるかは、今のサイトを見せていただければその場で判断できます。

迷ったときの分かれ目

一行にすると、こうなります。

サイトに働いてほしいなら頼む。

あることが大事なら自分で作る。

置いておくだけでいいものに、制作費をかける必要はありません。

逆に、問い合わせや予約を取ってきてほしいなら、そこは作りの差が出ます。

参考:マクシーンの場合

判断材料として、当サイトの費用と期間も書いておきます。

プラン制作費期間
おまかせプラン3万円〜5万円最短5営業日
セミオーダープラン10万円〜20万円2〜3週間
フルオーダープラン30万円〜個別お見積もり

公開したあとに毎月かかるのは、サーバー代とドメイン代で月1,000円ほどからです。
どちらもお客さまご自身の名義で契約していただくので、こちらに毎月お支払いいただくものはありません。

更新をこちらで請け負う場合のみ、月15,000円〜のサポートをご用意しています。
いまは制作実績としての掲載にご協力いただける場合、制作費から最大3万円をお引きしています。

料金の詳しい内訳は料金プランに、ご自身の条件でいくらになるかはかんたん見積もりでご確認いただけます。
業者に頼む場合の価格帯ごとの違いは静岡でホームページ制作を頼むときの費用相場と選び方にまとめました。
質問に答えていくと目安の金額が出ます。

その場で連絡先を入れる必要はありません。

まとめ

「作れるかどうか」で考えると、今はたいてい自分で作れてしまいます。

なので判断はそこではなく、そのサイトに何をしてほしいかで決めるのが早いです。

置いておくだけなら自分で。
働いてほしいなら、そこは投資として考える。

とはいえ、ご自身の状況がどちらなのか、外から見てもらわないと決めにくいと思います。

迷っている段階でご相談いただいて構いません。
お話をうかがって「今は自分で作ったほうがいいですね」となることも、実際にあります。